ググッと前進、人のやる気と会社力。
40代男性、転職で面接、「あなたは何ができますか?」の質問に、自信をもって「はい!部長なら任せてください」との回答。確かに年齢的には現役バリバリ世代。一線を退いているとは到底言えず、ここ最近は管理職として会社人をしてきた彼にとっては、「部長」がスキルの一番だと思ったのだろう。当然、組織で「長」の付くポジションの人は、責任という重圧に耐えながら組織自体の成長を牽引していく立場にある。
一方で、自分の後継を含め、人を育てるのも重要な仕事になってくる。スポーツ界でも、一線を退いてから指導者として新たな道を拓いた人は少なくない。監督やコーチとして選手の育成に手腕を振るい、無名選手を世界で通用する逸材に育てた例はいくつもある。育てた選手が試合で活躍し、良い成績を残せば指導者の株も上がるというものだ。
このように、スポーツの世界は結果が全てでわかりやすいが、会社では様々な要素が複雑に絡んでくる。そのため、人事評価システムを導入する会社が後を絶たない。設定した目標に対する達成度や自己評価、給与、賞与、昇格はもちろん、異動情報も対象になり、評価ステップも何段階かに増えるので、仕組みの便利さも求められる。 書類にハンコを押すだけの部長の評価はさておき、社員のモチベーションを高め、優秀な人財を活躍の場に引き上げるために、システムの価値を確かめたいものだ。