従業員エンゲージメントを向上させる8つの方法|導入のメリット4つも紹介
従業員エンゲージメントとは?
従業員エンゲージメントとは、働く従業員の仕事や会社に対する熱意や、信頼度、愛社精神などを表す考え方です。会社での従業員エンゲージメント率が高いほど、従業員が会社を信頼して好んでいることになります。
従業員エンゲージメントは、世界各地で調査をされるほど重要視されている項目でもあり、被雇用者の帰属的な意識を統計的に見ることができることから、人材流出を回避する目的でも注目されています。
日本の企業における従業員エンゲージメントの現状
日本企業の従業員エンゲージメントの現状は、世界の中でもかなり低いレベルとなっています。(2020年6月時点)
日本企業の従業員エンゲージメント率が低い理由として、主に今まで使われてきた育成方法や指導方法が現代の従業員に合わなくなってきたことが挙げられています。
従業員エンゲージメントを高めるメリット4つ
従業員エンゲージメントを高めると、従業員の仕事や会社に対する熱意やモチベーションだけでなく、営業力や顧客サービスの質も向上させられるメリットがあります。
その結果、離職率の増加防止にも繋がるため、求人広告などの手間やコスト削減も見込めます。
ここでは、従業員エンゲージメントを高めることで得られる4つのメリットを詳しくご紹介します。
メリット1:サービスの質や顧客満足度が上がる
従業員エンゲージメントを高めることで、従業員の仕事に対するモチベーションが上がり、自然に顧客満足度を上げられるメリットが期待できます。
この場合、特に人事評価制度の見直しや、適正化が重要なポイントとなります。
メリット2:業績が伸びる
従業員エンゲージメントが高い企業では、従業員のモチベーションが高まり、顧客サービスの質も高くなることから、結果的に企業の業績アップにも繋がると言われています。
従業員エンゲージメントを高めると、従業員側の状況や環境が改善されるだけではなく、最終的に企業にも大きなメリットが得られるでしょう。
メリット3:離職率が低下する
従業員エンゲージメント率の高さは、離職率にも大きく関係しています。エンゲージメント率が低いと離職率が高くなり、高ければ高いほど低くなる傾向です。
従業員エンゲージメントを高めると、従業員は仕事に対するモチベーションや企業に対する価値を強く感じるようになり、結果的に離職率も低下させるメリットが得られ、新規採用などのコストも大幅にカットすることができます。
メリット4:従業員間の連携が高まる
従業員の会社に対する信頼度や仕事への熱意が高くなると、従業員同士の士気が高まり、従業員間の連携や信頼度も高まるメリットが期待できます。
会社の業績やサービス向上も大事ですが、従業員同士が快く連携を取れる環境づくりも忘れてはいけません。
従業員エンゲージメントを高める手法8個
従業員エンゲージメントを高める手法は、会社の状況によって有益なものが異なります。特にエンゲージメント率が低い企業では、会社の将来のためにも向上させるための施策を深く考慮する必要があるでしょう。
今回は、一般的な従業員エンゲージメントの向上事例を8つご紹介します。
手法1:ワークライフバランスを確立する
従業員にとって外で働きながら家庭などにきちんと時間を割けることはとても重要です。
よくある例では、小さな子供がいる従業員に対し、子供の送り迎えや帰宅後の世話をしやすい職場環境を作る対策や、要介護の家族がいる場合に休みを取りやすい制度や、何かあったらすぐに帰宅できる制度を整えることなどが挙げられます。
手法2:フレックスタイム制などを導入する
フレックスタイム制やテレワークの導入は、従業員が精神的な負担を感じずに働ける環境として非常に有効です。
フレックスタイム制のメリットは、家庭の事情などで定時出社が難しい従業員でも出勤後、気負いせずに仕事に集中できるといった点が挙げられます。出退勤の関係で退職せざるを得ない従業員も多くいる世の中で、人材の流出を防ぐ一つの手法として考慮すべき手法です。
手法3:コミュニケーションを取りやすくしておく
従業員とのコミュニケーションを取りやすくしておく、または頻繁に取ることで従業員は安心感を覚え、会社や上司への信頼度も高まる傾向にあります。
しかし、新たにリモートワークなどを行う場合は、対面でのコミュニケーションが難しくなるため、日頃からWebミーティングやチャットツールを駆使して常にコミュニケーションが取れる環境を整備しておくと良いでしょう。
手法4:福利厚生を整備する
医療や住宅関係などのさまざまな福利厚生を整備すると、従業員の精神的な負担を軽減することができ、会社が頼れる存在だと認識するようになります。
特に子育て世代や若い従業員が多い企業であれば、育児に関する福利厚生や資格取得支援、住宅手当などを中心に整備すると良いでしょう。
手法5:人事評価を適正化する
従業員エンゲージメントの強化において、人事による適正な評価はとても重要です。従業員のパフォーマンスや業績などを適正に評価することによって、モチベーションアップに繋がり企業側にも大きなメリットをもたらします。
人事情報システムを利用すると、適正な評価に加え、従業員のスキル、業務実績や成果、研修情報などが一元管理され、人材データとして会社が描く事業ビジョンに連動させることができます。これは、離職抑止にもつながり、従業員を大切にするという観点からも、システム化が進んでいます。
手法6:企業の理念やビジョンを共有する
従業員と共に理念やビジョンを共有し同じ目標に進んでいくことで、従業員も会社を支えている自覚を強く持つようになり、従業員エンゲージメントの向上をより図れるようになります。
目標管理を制度化している企業では、従業員は上司とのコミュニケーションを通じて、自身の目標が、企業ビジョンとリンクして組織に貢献していることが実感できるため、モチベーションの向上に繋がります。なお、目標や進捗状況を効率的に管理するには、システムによるサポートが有効です。
手法7:イノベーションを生み出しやすい環境にする
従業員のエンゲージメントを高めるには、新しいことに挑戦できる社風を目指し、画期的なアイデアやイノベーションを生み出しやすい環境にすることも大事でしょう。
特に、若い世代の従業員であれば今までにないようなアイデアが浮かびやすいため、環境を整備し実際に起用していくことで会社に求められていると感じ、さらなるエンゲージメントが期待できるようになります。
手法8:会社を認知させ企業価値を高める
従業員は自分の働いている会社の認知度が高いほど価値を感じ、仕事を熱心に行うようになったり、離職率が低くなる傾向があります。
そのため、会社の世間認知も考慮すべき大事なポイントです。プレスリリースの活用やブランディングなど、広報活動を積極的に進めていくことが大切でしょう。
会社のビジョンを明確にして従業員エンゲージメントを向上させよう
日本企業のエンゲージメント率の圧倒的低さや、近年の離職率を考慮すると、将来のために従業員エンゲージメントに真剣に取り組む必要があると言えます。
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