導入の背景働き方改革の流れが医療業界へ
世の中で新しい働き方に向けて労働環境の改善、労務管理の適正化が推進される風潮の中で、働き方改革関連法案が2018年7月に公布され、2019年4月から順次施行されていきました。
医療業界も例に漏れず働き方改革関連法の一つである労働法改正への対応を迫られました。
医師については業務の特殊性を鑑みて5年間の猶予期間は設けられましたが、病院として医師の働き方改革を早急に推進していく必要がありました。
特に、就労時間に関するコンプライアンス面についても法令整備など、厳格化されてきており、変形労働制への対応の必要性など従来通りの管理方法では対応できなくなってきていました。
導入の目的保守終了をきっかけに事務局業務の効率化と労働管理の適正化を検討
社会情勢として医師の働き方改革推進の流れがある一方で、院内で利用していた人事・給与および勤怠管理システムのサーバーの保守期限が迫っていました。
さらに、法令改正やサーバーの保守期限切れという外的要因だけではなく、院内にも少しずつシステム化推進による事務局業務の効率化や労務管理の適正化の流れが生まれていました。
特に、人事給与システムや勤怠システムが連携されていないため、時間外の集計・計算作業、休暇管理に手動の作業や紙運用が多く残っており、業務の非効率性の解消やヒューマンエラーの防止が急務となっていました。
導入のポイント単体の業務の効率化ではなく業務全体の効率化を重視
導入にあたって重視した機能は、就業管理と人事・給与に関して満遍なく利用でき、かつ同一データベースでマスタ等を管理できるシステムであることです。
それぞれの業務単体が効率的にできることも大事ですが、それよりも業務全体で効率化できることが非常に重要でした。
また、労務管理の適正化に向けて変形労働制などに対応しながら、予定時間、打刻時間、申請時間との乖離がないかを把握・管理できることも重要でした。
いくつかのベンダーから提案を受けましたが、それぞれのシステムをバランスよく提案し、部分的な話ではなく業務全体の相談が可能で、他の業務のシステム化を推進する時にも力になってくれるWorkVisionに任せることにしました。
導入の効果電子化によって就業管理・人事給与管理の効率化と適正化を実現
これまで時間外勤務申請を紙で運用していたため、膨大な量の申請書類の管理とともに計算作業を担当者による手作業で行っており、非効率な作業となっていました。
就業管理システムの導入によって申請が電子化され、さらに給与計算システムに連携することで、自動計算もされるようになりました。
申請業務の簡易化だけではなく、管理・計算の両面で業務効率化が実現されました。
加えて休暇管理も以前は人事部門が手作業で管理していましたが、システム化されることで、各々で自分の有給休暇の残数が分かるため、問合せが大幅に減少し、管理者だけではなく利用者の負担も軽減されました。
また、勤務時間、有給休暇の取得状況が一覧で把握できるようになったため、働き方改革に対応した労務管理が非常に効率的にできるようになりました。
就業管理、人事情報、給与計算を有機的に連携した状態でシステムを導入することで、業務効率化、労務適正化、ヒューマンエラーの防止、ペーパーレスを実現することができました。
今後の展望世の中の流れに合わせながら新たなチャレンジを
今回は、就業管理、人事情報、給与計算を中心にシステム化を進めましたが、ワークフローの活用を含めたペーパーレスも推進を検討しています。
今回のきっかけの一つに法改正への対応がありましたが、今後も大きく世の中に変化が起きていくことが予想されます。世の中の流れについていきながら、テレワークを始めとした今できていない対応にもチャレンジしていきたいと考えています。