導入の背景2030年に向けた高松帝酸の新たなビジョン(V2030)の達成のために
V2030の達成に向けて、「将来の付加価値の創造」「社内環境の最適化」「地域社会との共生・共創」を推進し、時代を牽引し、社会に貢献・成長を続ける企業を目指されています。
このビジョンの達成にはデジタルの活用、社内環境・業務の最適化が重要な課題であり、2013年から活用している社内基幹システムの構築・運用ノウハウの継承と、新たなシステム構築に向けた業務標準化・最適化を進めるため、WorkVisionと共同で次世代の基幹システム環境の構築を進めることになりました。
導入の目的V2030達成のために次世代システム基礎(ベース)となる機能策定が急務であった
2013年にそれまでの自社開発システムから、WorkVisonの業種・業務パッケージに更新しました。
理由は、個別開発に限界を感じており、業界に特化したパッケージを探していたところ、現在のWorkVisionの前身の会社がガス業界専用パッケージを持っていることが分かり、話を聞いたら、高圧ガス業界のことを熟知していたので、安心して任せることにしました。
但し、前システムと同様の機能・運用を実現するためにパッケージシステムに多くのカスタマイズを実施し、業務負荷の軽減とスムーズなシステム移行を実現しました。
しかし、この先も同じやり方をしていては、入替のたびに大きなコストがかかり、システムの抜本的な改善にはつながらないと考えました。
そこで、V2030の実現のためには、現行システムの良い部分は残しつつも、長期スパンで全てのシステムを根本的に見直すことをWorkVisionと二人三脚で実施することとしました。
導入のポイント業種特化パッケージの標準機能導入による業務効率化の実現
それまでのシステムでは、医療ガス事業部門での在宅患者様・医療機器の管理が、パッケージ標準機能では対応できず、独自開発を行っていました。
今回はCIAS社 在宅医療機器管理システムNavi in flowを導入し、医療ガス事業部門で、同パッケージに合わせた運用改善を図るとともに、基幹販売・容器管理システムとの効果的なシステム連携を考慮する事により、業務標準化に一歩近づけることができました。
導入の効果産業用ガスと医療用ガスの業務の整理、業務の標準化
各部署の業務内容に合わせ多くのカスタマイズを行っておりましたが、業務自体の見直しを並行して行い、今後の業務標準化・効率化や業務のデジタル化を検討していくベースを築くことができました。
また、Navi in flowの導入により、患者様の詳細情報(かかりつけ医療機関、処方内容、緊急連絡先など)や、医療機器情報(次回点検予定、レンタル仕入先、シリアルNoなど)を、営業担当が社外からiPADなどで情報の参照が可能となり、業務効率とお客様へのサービス向上を実現しています。
利用者からの問い合わせにも迅速に対応できています。
今後の展望お客様への付加価値向上と地域社会への貢献を目指して
V2030のビジョン実現のために「将来の付加価値の創造」「社内環境の最適化」「地域社会との共生・共創」の3分野で、それぞれ「As-Is」から「To-Be(あるべき姿)」を目指して、新たな検討を進めています。
「ロボットを活用したガスの自動充填ができないか」「介護の現場でもロボットを活用したい」
「クラウド環境の活用・データ分析による得意先様への新たな情報・サービス提供ができないか」
「容器ラベルをQRコード化することで充填・配送時の効率向上が図れないか」
「容器管理に使用するハンディターミナルをiPHONEやiPADに置換えることで、多機能化が図れないか」
等の検討を進めています。
V2030のビジョン実現に向けて、自社の効率化のみならず、取引先様や地域社会への貢献に向け、1歩1歩着実に歩みを進めてまいります。