2018年03月01日
カテゴリ:クラウド
外国人は日本人を「モノを言えない国民」と揶揄する。これは、日本人が外国人に対していつもシャイな一面を覗かせているからだろうか。しかし、これは外国人と日本人との間だけの問題ではないような気がしてならない。その証拠に、日本人同士でも上下関係というだけで満足なコミュニケーションが成り立たず、イエスマンがやたらと多い組織が増える傾向があるからだ。そもそもシャイを「恥ずかしがり」「内気な性格」という解釈で日常的に使っているが、原義は「おびえる」という説もある。コミュニケーションしようとする相手と目を合わせることもできずにおびえていては、モノが言えなくなるのも理解できる。
私たちの日常生活は、技術によってコミュニケーション方法に大きな変化がもたらされた。メール、SNS、チャットなど、インターネットを活用した様々な手法で、恥ずかしがり屋さんも抵抗なく相手に言いたいことを伝えているのが現状だ。また、モニター越しの相手と会話もできる技術も進んでいる。特に、ネットワークのルールに厳しい制約があり、専用のクラウド環境でセキュリティを重視したビジネス会議を実践する会社をはじめ、教育、医療などでも普及が加速している。果たして、このような時間や場所を選ばない手法は、コミュニケーションの質も向上させるのか。単なる、恥ずかしがり屋さんの味方だけではあってはならないはずだ。
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