2018年12月04日
カテゴリ:クラウド
「部長、理屈じゃなく、私、どうもあの人は生理的に駄目です」
「そんなこと言わないで、少しは心を開いてみるのも大事じゃないか」
これ、いったい何の会話? 少なくとも、組織にいればこのようなやりとりは日常的に飛び交っているのではないか。人間関係が障壁になって心が病んでしまい、仕事に支障を来す人が多く、巷ではこのような症状を「人間アレルギー」とも呼んでいるらしい。何かが引き金で、相手に嫌悪感や警戒心などを抱くようになり、声を聞くだけ、あるいは姿を見るだけである種の“苦手”とみなしてしまうのだ。「あの人は苦手」という意識が、まるで異物のように混入しているから、何かのきっかけで症状が出てしまう。これは、まさにアレルギーと言って良いだろう。
もはや国民病となった花粉症を代表として、様々な要因でアレルギー症状が発症する。薬、金属、ダニ、埃など、症状を引き起こすアレルゲンは数多くあるが、特に厄介なのは食物アレルギーだ。原因物質は、小麦、大豆、蕎麦、卵、甲殻類、牛乳など、あげていけばキリがないと言っても良いが、料理を提供する側は、使用食材の生産地や料理のカロリーなども含め、精度の高いアレルゲン情報を提供しないと本当の意味で食の安全は守られない。せっかく美味しい料理でもてなしているにも関わらず、お客様に迷惑をかけてしまっては元も子もない。“適切な情報開示こそ本当のおもてなし”これが、外食産業に求められる最優先のサービスかもしれない。
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