2018年01月09日
カテゴリ:総務
あなたは誰かに「おねだり」したことがあるだろうか。欲しいものを相手にせがむことだが、漢字では「お強請り」と書く。子どもは、文句を言いながら自分の我儘を押し通し、文字通り親に対して“強烈に申請”する。我が子のお強請りに、つい我儘を聞いてしまいがちだが、「お父さんが良いって言ったらね!」と、きちんとルールを示して一喝する母親は、最近では貴重な存在なのだろうか。
子どものお強請りとは違うが、ビジネスの世界でも自らの主張を「申請」という形で行い、「承認・決裁」という形で許可を得るケースが日常的にあるだろう。職務・役職などの違う社員が決められたルールで判断し、事務的処理を行ったうえで最終的に組織の決定が下される。もしも、企業に「申請/承認・決裁」のルールが無かったらどうなるだろうか。意思疎通の混乱を招くだけではなく、責任の所在が曖昧になり、組織の統制が破綻することは明らかだ。出張費の仮払いや精算が不明瞭になり、経費の無駄遣いが増え、与信管理の不徹底から未収案件なども出てくるかもしれない。
ある調査よると、申請や承認に費やす時間は1カ月に十数時間にも及ぶそうだ。申請者→上長→部門長という申請から承認までの一連の流れが、しっかりとワークフローとしてルール化されることで、オフィシャルなお強請りがスムーズになることは間違いない。
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