話題のスマートスピーカー。その可能性。

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音声で家電などが操作できるスマートスピーカー市場に、ITの巨大企業が続々と参入している。スマートスピーカーのわかりやすい特長は、周囲の天気やスケジュールの確認、調べものなど、あたかも個人秘書のような役割を、スピーカーに向かって話しかけるだけで実現できることだ。このような機能は、スマートスピーカーに搭載されているAIアシスタントが、各社のクラウド上にある基盤システムと接続することによって実現されており、AIスピーカーとも呼ばれる。

アメリカでは2014年から発売が始まっていたが、日本でも2017年秋になってようやく各社の製品が入手可能になった。クラウド型のサービスを提供するアメリカ企業が中心プレーヤーであるが、日本でも数社がこの市場に参戦している。

各社のスマートスピーカーの大きな違いは、ユーザと対話するAIアシスタントに表れる。この対話型AIにより「明日の天気を教えて」などの問いに、答えが返ってくる。検索エンジンに強みをもつクラウドサービス企業が提供するAIアシスタントであれば、蓄積してきた検索データベースをナレッジとして活かした高い音声認識能力を持ち、話す人も識別することを可能にしている。

利用者が増えることで膨大なデータ、ナレッジが蓄積され、それらを活かすことで音声認識の精度はさらに高まる。利用シーンに合わせた会話が成立すれば、本格的に自分の代理を務めるエージェントとしての役割を担うことが期待される。

スマートスピーカーは、家の中だけでなく、オフィスでも活用する場面が増えるだろう。音声認識によって会議の議事録を自動で作成したり、スケジュール帳と連動してミーティングの時間や外出する時間を知らせたりすることも可能になる。

AIアシスタントの頭脳部分はインターネット上のクラウドにあり、仕組み全体をみるとプラットフォームとしての役割ももっている。アプリを開発することも可能であるため、スマートスピーカーを提供する各社は、今後プラットフォーマーとしてもビジネスチャンスをうかがっている。すでにビジネス向けにクラウド型ソリューションを提供するアメリカ企業では、こうしたプラットフォームを使ったアプリケーションの開発を始めている。

今後、家庭においても、オフィスにおいても、普及が進むにつれて情報が集約・発信される基地のような役割を担っていくだろう。デバイス市場としてはスマホの次のビジネスチャンスでもあり、さらにアプリケーション開発の可能性まで含めたプラットフォーマーたちの協奏も続いている。

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