2019年02月02日
カテゴリ:総務
1920年頃に活躍した登山家ジョージ・マロリーが、「なぜエベレストに登りたいのか」との質問に、「Because it's there=そこにエベレストがあるから」と答えたのは有名な話。エベレストに登る「目的」を聞かれ、「そこにあるから」は格好良すぎるが、これが「なぜ山に登るのか/そこに山があるから」と意訳され、登山が人生に例えられるようになり、誤解された名言としてその後に伝わったことも有名だ。
それはさておき、このような問答には「目的」と「目標」が必ず見え隠れする。なぜそうしたいのか?を問われ、出した答えが目的になる。いきなりエベレストはともかく、「なぜ山に登りたいのか/絶景を味わいたいから」というやりとりなら、眺望することが目的になる。そこに加わる目標として、体力強化や費用の捻出など、「目的を実現する」ために行うことが数々登場する。さらに「目標を実現するため」の「手段」も絡み、3者の強固な関係が成立するのだ。
サラリーマンの多くは、それぞれ業務上の目標を定めているはずだが、その目的は…というと、会社の成長もあり、個人の成長もあるのではないか。特に、個人の成長を目的とした場合、そこに何らかの手段を上手に連携させ、社内で自分自身を主張していくことが大切だ。つまり、明確な目標設定は、個人のブランディングにも通じているのだ。早速、同僚とそんな話を酒の席で語り合うのも悪くないと思うが、「なぜ飲むのか/そこに酒があるから」で済ませないようにしたいものだ。
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