管理職が行うべき労務管理の義務とは？5つの役割を徹底解説

組織で動く一般企業では、さまざまな個性を持った社員がひしめき合って就労するため、ハラスメントが発生しやすくなります。ハラスメントは、個人間の問題ではなく組織として解決すべき問題になります。そのため、人間関係における管理を徹底し、適切な指導をすることが管理者が行うべき労務管理に含まれる項目になります。ハラスメント防止対策として、職場環境の分析や全社員向けの研修、相談窓口の設置を検討するとともに、ハラスメントが発生した際には対象者の処分だけで終わらせず、再発防止対策をするなど、組織として対応する対策を講ずることが必要になります。

メンタルヘルス予防対策でよくあげられる問題では、主に人間関係でのトラブルや仕事関係でのトラブル、またその両方によるトラブルなどが精神的にのしかかっている状態などになるでしょう。メンタルヘルスとは、こころの病気を指す言葉ではなく、「心の健康状態を問う言葉」と言われます。そのため、メンタルヘルスの症状を治す場合には、精神的なケアが必要になるので、管理職の方はカウンセリングなどを通して、従業員の心に寄り添うことが必要になります。

シフト体制や給与体制に影響する、労働管理や労働日数の管理も管理職に任される仕事の1つです。給与や従業員の仕事に対する取り組み方に影響を与えるので大切な役割の1つです。労働時間や日数の改善に関しては、社内の状況などを把握し、適切な改善案を出すことはどの企業でも時間がかかりますが大切な仕事です。

管理職は、会社の部署ごとに労働条件の偏りがないように管理することも必要とされています。労働条件が部署ごとに異なる場合だと、従業員の生産性が落ちてしまう場合があります。また、各社員に課される労働条件が異なる場合に起きたトラブルなどの改善策や予防策なども考えて、労働条件の環境の見直しや福利厚生など充実させることも考える必要があります。

管理職に携わる方は、ヒトと関わる仕事なので、充実した休息をとり、生活と仕事のバランスをとることが重要となっていきます。仕事は生活を支えるために必要なことであり、充実した人生を送るために必要な手段の１つです。しかし、働き過ぎにより私生活を犠牲にしてしまったり、仕事上のストレスから健康に支障が起きてしまうと仕事に悪影響が起きてしまう場合があります。そのため、仕事とバランスをとることも1つの業務だと言うことができます。