管理会計とは?管理会計に求められる能力とおすすめの資格5選

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管理会計とは

企業の会計システムには財務会計と管理会計の2つがあり、この2つの違いや管理会計を導入する上で留意しておくべき重要なポイントがあります。管理会計の基本を理解するために「経営者の視点」「原価計算」「財務会計(との違い)」という重要なポイントを3つ紹介します。

経営者の視点

管理会計は「経営者の視点」で行う会計です。「経営者の視点」とは、自社の財務状況の把握を簡単にし「売上向上」「コスト削減や増益」という企業の目的を達成するための視点です。管理会計は社外に提出する資料ではなく、あくまでも社内で事業の健全性や効率性を判断し、今後の戦略策定のために使います。

原価計算

「原価」とは1つの商品を作るためにかかった費用のことで、この原価を割り出すのが「原価計算」です。この原価計算には従来の製造業が行う「伝統的原価計算」の他に、各種サービス業企業が行う「ポスト伝統的原価計算」という物があります。さらに、どのサービスの原価とするか判断が難しい費用を、正確に割り振ろうとする「活動基準原価計算」と、各作業にかかる時間から原価を計算する「時間基準原価計算」もあり、どのように原価を計算するかによっても自社の現状の判断が変わります。

財務会計

管理会計と対を成す会計の考え方が「財務会計」です。「財務会計」は投資家や税務署など、社外の関係者に提出することを目的とした会計方法です。社外への公表を目的とした会計システムのため、表記方法の取り決めも多く、会社法・金融商品取引法・税法などに遵守して作成する場合には「制度会計」と呼ばれることもあります。すべての企業が税法の取り決めに従って会計作業を進める必要がありますが、金融商品取引法については、株式市場に上場している会社が遵守する必要があります。

管理会計の資格の難易度はどの程度なのか

管理会計関連の資格の難易度は、受験する資格や各資格の等級にもよります。 一般的に1〜3級まで存在する資格試験では、各等級の合格率はだいたい下記の割合になります。

3級:50〜60%
2級:40〜50%
1級:10〜30%

2級と3級については、基礎的な知識と各論点ごとの細かい知識を問う問題となり、しっかり勉強していれば50%以上の確率で合格できます。しかし1級になるとただ知識を問う問題ではなく、実務に即した論述・面接試験なども設けられるため難易度が一気に高まります。実務レベルで役に立つ知識が欲しい方は、3級から順に1級まで学習を進めましょう。

管理会計におすすめの資格5選

最後に管理会計関連の5つの資格を紹介します。ここで紹介するそれぞれの資格は、学べる内容や難易度が異なりますので、目的に応じてどの資格を取得するかを決めましょう。

資格1:管理会計検定

1つ目は日本管理会計教育協会(JEIMA)が行っている「管理会計検定」です。「管理会計検定」は日本で唯一管理会計に特化した資格です。米国管理会計協会(IMA)から常に収集する最先端の会計理論や、日本管理会計学会の研究成果を元にした教育・試験を提供しています。2級は、管理会計に関する基礎的な用語や概念の理解が目的で、全て選択式です。1級は、2級の内容に加えて、更に深い管理会計の仕組みやツールの活用方法など、実務に近い内容が出題され、記述式問題も登場します。そして、1級に合格すると、「認定管理会計士」の試験の受験資格を得ることができます。

資格2:認定管理会計士

認定管理会計士は、「管理会計検定」の1級の合格者のみが受験できる資格試験で、日本管理会計教育協会(JEIMA)が行っている資格試験です。この試験では、管理会計検定の2級・1級で学んだ全ての知識に加えて、新たに学ぶ専門知識も併せて、実務で役立つ意思決定が出来る能力が備わっているかを判断します。そのため、試験は3〜5問の論述問題と、1時間程度の面接が行われます。この試験の合格率は「16.7%」で、資格試験の最も高い等級の試験の合格率としてはやや高く、合格はやや難しくなっています。ちなみにこの資格で学ぶ内容や試験内容をより本格的に学びたい場合は、後述する米国公認管理会計士(USCMA)の受験をお勧めします。

資格3:ビジネス会計検定試験

「ビジネス会計検定試験」は大阪商工会議所と施行商工会議所が主催する資格試験です。管理会計に特化した試験ではありませんが、3級では会計用語や財務諸表分析の基礎知識など、2級は企業の戦略を財務諸表から分析する能力の習得、1級では企業の成長性・課題・戦略などを読み取るための実践的な能力を証明できます。「ビジネス会計検定試験」では財務諸表から企業の成長性・課題・戦略を読み取る力を養うため、財務状況把握の実践的能力が身に付きます。

資格4:簿記検定

簿記検定(日商簿記検定)は財務関係の最も有名な資格試験で、日本各地の商工会議所が主催する資格試験です。 当試験では企業内の営業活動を記録する「工業簿記」と、社外との取引を記録する「商業簿記」を学びます。3級ではその基礎知識の習得など、2級では財務状況を理解・分析する能力の習得、1級では企業会計に関わる法律の規則に則って経営管理・分析する能力を習得します。1級の合格者は、税理士資格の受験資格を得られるということもあり難易度もやや高く、税理士として活躍するために役立つ能力が身に付きます。

資格5:米国公認管理会計士(USCMA)

米国公認管理会計士(USCMA)は米国のIMA(米国管理会計人協会)が主催する資格試験で、管理会計に於いては世界で最も権威のある資格試験です。この資格は、その権威性から多くのCFO(最高財務責任者)が保有しています。1つ目に紹介した「管理会計検定」の内容をより高度に・専門的にした内容が問われるので、合格すれば財務のプロとして労働市場で強くアピールできます。試験のPart1では「財務計画、業績管理と分析」Part2では「戦略的財務管理」の能力が問われます。試験はすべて英語で行われるので、ビジネス英語が堪能である必要があります。

管理会計の重要性を認識しよう

会計について学ぶことで、自社の経営状況について本質的な理解が出来るようになります。また、昨今では「年金がもらえなくなるのでは」という懸念から、投資に興味を持つ方も増えていますが、株式投資では投資先企業を選ぶ上で財務分析は必ず必要になります。仕事でもプライベートでも役に立つ知識やスキルなので、資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょう。また、会計の実務を行う上で、会計業務の周辺における問題解決に有効なツールも紹介いたします。詳しくは下記リンクをご覧ください。

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