2017年11月02日
カテゴリ:総務
日本では、就業者のうち9割近くが雇用者と言われている。簡単に言えば、働いている人のほとんどがサラリーマンということだ。それにしても、数ある和製英語の中で、「サラリーマン」ほど定着しているものは他にはないだろう。古代ローマ時代に、軍団兵に与えられた「塩=Salarium(サラリウム)」が語源だが、サラリウムは後に英語のSaltになり、やがては日本で「給与」へと進化してしまった。確かに塩は人が生きていくうえで欠かせないものだが、ここではもっと現実を直視して、「サラリーがないと生きていけない」と言っておこう。
2008年に端を発し、その後世界を揺るがせた経済危機のリーマンショックを、「サラリーマンのショック状態」と勘違いした人もいたらしい。しかし、ショックを受けた人にも、会社はちゃんとサラリーを計算してくれるのだ。毎月の給与をもらう側はあまり気にしないかもしれないが、雇用形態の多様化、賃金規定の複雑化、各種控除などによって、今の時代、給与を計算する部門担当者は頭を悩ますことが多くなってきた。いっそのこと、ローマ時代に戻って「一律、塩をこれだけ」と叫びたいのが本音だろうか。事業の発展のために汗を流すサラリーマンに適度な塩分も必要かもしれないが、まず、会社は給与の正確な計算をスマートに行いたいものだ。
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