上司から一目置かれる目標のたて方と目標達成の秘訣

2020年09月25日

カテゴリ:総務

9月で期末を迎える企業が多いなか、下期に入ったタイミングでやってくるのが「下期目標の設定」です。企業によっては、年度初めにたてた目標を通期で運用するところもありますが、経済情勢の変化が激しい昨今では、6ヶ月ごとに目標を修正する企業も多いようです。

目標修正をする場合、上司から具体的な目標数値が示されるケースと、部下の立場で目標設定をして上司に目標を承認してもらう、おもに2つの方法があります。

今回は、部下が自分で目標設定をする場合のコツ、とくに「上司に一目置かれる目標設定の方法」をご紹介します。

INDEX

1. 自分も上司も納得できる目標のたて方とは?

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言うまでもありませんが、部下が自分で目標設定をする場合は「組織目標」を念頭に置いて、目標を設定する必要があります。ひとりよがりでラクラク達成できる目標をたてても、上司には認めてもらえませんし、そもそも自己の成長にはつながりません。

部下の立場で目標を設定する場合のポイントは、以下の3つです。

  • 組織目標を反映していること
  • 定量評価(数値で判断できること)可能な目標であること
  • 自分に求められていることを把握して、それを目標に反映すること

組織目標を反映した個人目標であること

組織を管理する上司に求められるもの、それは「部下のパフォーマンスを最大化させて組織としての目標を達成させる」ことです。したがって、部下の立場で自分の目標を設定する場合も、「今期、会社はどの方向に向かっているのか?」「具体的には昨年と比較してどこまで成長させる予定なのか」といった組織目標を把握し、組織目標を個人目標に置き換えて目標を定めることが大切です。

ただ、目標設定をするうえで「自分の目標を達成しただけでは、組織目標は達成できない」という点にも着目する必要があります。

組織目標を達成させるためには個人の目標達成も重要ですが、自部署のほかのメンバーや他部署の関係者との「相乗効果」を出す必要があります。つまり「1+1=2」ではなく「1+1=3以上の効果を出す必要がある」ということになります。

個人目標を設定するうえでは、「組織目標を理解すること」そして「関係部署とどのように協力して目標を追いかけるか」といったことを念頭に、自分の目標に落とし込むよう心がけましょう。

「定量評価」ができる目標にすること

目標設定をするうえで、この「定量目標」が大切なポイントになります。

期末を迎えるころには、どの企業も「業績評価」をするタイミングが来ます。そして上司が業績評価で点数を付けるには、どうしても「定量評価」が必要になります。

業種によっては定性的な業務のウェイトが高く、数値目標をたてるのが難しいケースもありますが、それでも可能な限り定量的な目標を設定することをおすすめします。

以下に定量目標と定性目標のメリット・デメリットをまとめていますので、参考にしていただければと思います。

加えて、目標設定をする場合にできれば避けたいNGワードもいくつかお伝えしておきます。どのワードもついつい使ってしまいがちですが、以下のNGワードを使うと評価時には上司も部下も評価がやりづらくなってしまいます。

<目標設定時に避けたいNGワード>

  • 〇〇を最大化する(どこを最大とするのか数値目標がない)
  • 〇〇を改善する(どうなったら改善といえるのか、ゴールが曖昧)
  • 〇〇に貢献する(なにをもって貢献というのかがわからない)
  • 〇〇するように取り組む(取り組んだら達成なのか、定量的な取り組み結果を目標にするのかが曖昧)

自分に求められているものを反映すること

以上が個人目標を設定するうえでの前提条件となりますが、上司に一目置かれる目標設定をするには、上司が「自分に求めていること」に気づく必要があります。

たとえば、常に上司から「営業実績を向上させるためのスキル向上」を求められている場合は、目標設定のひとつに「資格取得」を掲げるのもいいでしょう。また、「社内のコミュニケーション力」を頻繁に指摘されている人なら、「コミュニケーションスキルを磨くための研修参加」などを目標に織り込むのもひとつの手です。

上司も「人」です。部下が考え抜いた「的を射た目標設定」には一目置くでしょうし、設定した目標に向かって上司から的確なアドバイスをもらえることもあるでしょう。

また、目標設定をするうえでは「過去目標を振り返る」ことも重要です。
「過去に同じような目標設定をした結果はどうなったのか」、さらには「昨年の業績評価時には上司からなにを言われたのか」といったことをよく思い出すようにしましょう。

過去と同じ失敗を繰り返すと、上司からは「成長するつもりがない」とマイナス評価をされてしまいます。

2. 目標達成までのプロセスも重要

ここまでのポイントをおさえて目標を決めたら、すぐに「目標達成までのプロセス」をイメージしておきましょう。

よくあるケースとしては目標を設定したことに満足してしまい、期末を迎えるまで「絵にかいた餅」になることがあります。目指すべき目標が決まったら、達成をイメージできるプロセスを普段の行動に落とし込み、明日から目標達成に向かってすぐに取り組むべきです。

(例)営業職の場合

たとえば営業職なら「今期販売目標〇〇万円」という目標をたてたあと、目標達成をするために必要なプロセス(顧客接触数、提案数、成約率目標など)を自分のなかで持っておくことが大切です。
プロセスを確認したあとも、目標を達成するために必要な「月間目標」「週間目標」「デイリー目標」を細かく整理し、日々の目標を達成させるためのプロセスも意識しながら毎日の業務に取り組んでみましょう。

(例)事務系職種の場合

事務系職種の場合は、なかなか定量的な目標設定が難しいのが現実です。ただ、事務系の職種でも日々の業務を改善する「業務効率化」などを目標に掲げ、「効率化に向けた時間短縮」や「必要工数の削減」などを定量化させることも可能です。

「自分は事務系だから定性目標しかたてられない」と思わずに、評価をする上司のことも考えてできるだけ定量目標を設定しましょう。

3. 目標を達成するうえで重要なのは「モチベーション管理」

「目標の設定」と「プロセス管理」が準備できたら、あとは達成に向けて「実行あるのみ」です。

しかし、実際のビジネスの現場では期初や期中にたてた目標はどこかにいってしまい、せっかくたてた目標を追いかけられないほどモチベーションがダウンしてしまうことがあります。

目標を達成させるためには、日々のモチベーション管理はとても重要です。モチベーションを維持するためには上司からの日々のサポートも重要ですが、「セルフコントロール」も大切なポイントになってきます。

参考までに、実際の職場で自分のモチベーションを上げるためにどのような工夫をしているのか、いくつかの事例をご紹介しておきます。

<モチベーションアップのコツ>

さらに当サイトのコラム「社員のモチベーションを保つ3つの極意とは」では、上司が部下のモチベーションを保つ秘訣についても、いくつかのポイントをご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

モチベーション社員のモチベーションを保つ3つの極意とは

4. 目標達成には上司のサポートが重要

目標達成をスムーズにすすめるためには、上司のサポートも必要不可欠です。
特に、目標設定や進捗管理においては「上司に相談する」「目標を承認してもらう」「面談で進捗を確認してもらう」といったことを円滑にすすめる必要があります。

そこで重要になってくるのが、「ストレスなく利用できる目標管理システム」です。

カンタンに目標管理できる「WorkVision®目標管理クラウド」がオススメ

従来の目標管理システムや人事管理システムには、さまざまなニーズに対応するため「多機能」を売りにしているものが多く存在しています。その点、WorkVision®目標管理クラウドは「目標管理」に特化したシステムとなっており、「操作が非常にわかりやすい」点がメリットのひとつです。

WorkVision®目標管理クラウドはとても簡単で使いやすく、実際に目標管理をする人はもちろん、評価結果を集計して給与や人事評価に反映させる「人事部」や「総務部」のかたでもすぐに使い方をマスターすることが可能です。

【ストレスなく誰でも使えるシステムで目標管理がしやすい】

一般的な目標管理システムの場合、以下のような悩みを抱えている人が多いかもしれません。

  • システムそのものが複雑で、使い方を説明するのに時間がかかる
  • 入力作業が面倒で、目標設定時や評価時に非常に時間がかかる
  • 目標管理システムと、面談の日程管理に使えるツールとを連動させたシステムが欲しい

WorkVision®目標管理クラウドは、普段使い慣れているExcelを入力する感覚で使用できるシステムです。使い方をマスターするまでに時間がかかる……ということもなく、導入後すぐに使えることがポイントです。

【いつでも上司のサポートを受けやすい「面談予定表機能」】

WorkVision®目標管理クラウドには、便利な「面談予定表機能」も搭載されています。
目標を設定したあとは、期中におこなう「上司と部下との定期的な面談」が大切なポイントになりますが、「忙しい上司が部下の面談時間を確保できない」という悩みもよく聞きます。

WorkVision®目標管理クラウドには、多忙な上司の隙間時間を見つけて面談時間を設定できる「面談予定表機能」があります。この機能は、上司が面談可能な「時間枠」を設定しておくと、その枠を見ながら部下が自分の都合のよい時間帯に面談希望を入れられる仕組みになっています。この機能さえあれば「期中の面談をせずに期末を迎えてしまった……」ということも防げます。

最近では新型コロナウィルスの感染対策で、テレワーク中心の業務スタイルに移行している企業が多くあります。普段顔を合わせないテレワークの場合、上司との面談時間の設定はより困難になります。
WorkVision®目標管理クラウドは、テレワーク中心の新しい働き方にも対応したシステムといえます。

5. まとめ

個人目標は、本来「組織目標を反映させたもの」であるべきですが、組織目標の達成よりも大切なのは「個人の成長」です。目標をたてた個人が自己スキルを向上させることができなければ、組織としての成長もありません。

昨年の自分と比較して成長していなければ、それは「後退している」のと同じことです。目標設定時には上司との対話も大切に、「自分に求められていること」「組織に貢献すべきこと」をよく聞いて、目標を設定するように心がけましょう。

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