2018年06月05日
カテゴリ:総務
その昔、サラリーマンは気楽な稼業と言われた。これは、朝と夕方に行うタイムレコーダーの「ガチャン」で、個人が会社に対して時間を提供したことを示せば良いとサラリーマンを風刺したもの。しかし、本来はガチャンからガチャンまでの時間内に、個人が何を行ったかで対価が決まるはず。それを勝手な解釈として「まあ、とりあえず決められた時間だから…」を理屈に、「気楽な稼業」という言葉で面白おかしく、そして皮肉を交えて描写したのだ。
当然、今の時代はそんなことを言ってはいられない。会社は、出退社時間、休憩時間、休暇日数など、労働時間に関する細かな決め事をきちんと管理しなければならなくなっている。それは一体何のためなのか。法規に則った適切な労働対価の支払い、過労防止が主な理由としてクローズアップされるが、実はそれだけではない。「この業務部門には今の人員が適しているだろうか」を判断する必要もあるからだ。つまり、最適な人員による仕事の遂行で、自社の業務効率向上はもちろん、お客様に対するサービスの充実度を高め、競合に差をつけることを重視するようになってきた。
会社には様々な雇用形態の従業員がいる。さらに、働き方改革で就業パターンも多様化し、管理する側の負担はますます大きくなっている。会社がこれから“ドンと”成長するために、適正な就業管理を見極めたいものだ。
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