人材育成のために必要な目標管理制度とは？目標設定方法と例を紹介

メリットは大きく分けて3点あります。1つ目は、従業員のモチベーションアップに繋がることです。毎日同じような繰り返しでは何を目的に働いているのかわからなくなってきます。身近な目標をたてクリアしていくことにより承認欲求も満たされ、仕事に対する意欲や自信にも繋がります。2つ目は、目標に対する結果がわかりやすくなり、評価がつけやすいことです。勤務態度で評価をつけるにしても、従業員数が多いと困難でありどうしても私情が入ってしまうこともあります。前もって設定した目標の達成度による評価は公平です。さらに、お互いが把握している目標に対して達成度で評価することで、評価がつけやすく納得の行く結果になります。3つ目は、人材の育成に繋がることです。目標を設定することによりゴールがわかりやすくなります。自分の仕事量をコントロールしたりアプローチ方法を工夫したりする結果、自身の成長や能力開発に繋がります。

目標に関しては、具体的であればあるほど好ましいです。例えば、企業全体として「○年まで△割の売上向上達成」が目標だとします。すると個別におろされてくる目標としては「売上額○円を達成するために、何月何日までに新規顧客を△件増やす」など、目標設定が明確にわかりやすくなります。大切なことは「期限を決めること」と「目に見える数値に置き換えること」です。

なぜその目標を設定したのかを誰が見てもわかるようにする必要があります。会社や職場環境に影響力のないものであれば、手応えを感じません。働いている以上は達成すべきことは会社の業績アップに繋がる目標です。そこから個人ごとの目標に関連付けていくと目標設定が容易になっていきます。

仕事をする上でやる気を保ち続けることは難しいです。やる気に繋がる方法として、仕事の成果が認められるようになれば自信や責任感に繋がり仕事が楽しくなっていきます。いくら頑張っても達成できない目標を設定しても意味がありません。目標達成することにより、評価が上がり認められる内容にすべきです。設定した本人やグループごとに前を向いてやる気に繋がるような目標設定にしましょう。

目標としては個人で完結できる内容で細かく設定しますが、目標達成により企業の目標に関係する内容にすることも重要です。会社は一人で働いている訳ではありません。一人一人が自覚をもって働くからこそ企業目標が達成されます。そして、それぞれが活躍することにより会社の将来も明るく、社内も活性化することができます。

最後に一番重要なポイントです。あと少し頑張れば達成できるような目標にします。例えば「遅刻しない」といった内容では何も挑戦できていません。目標は当たり前にできることや、既に達成できているような内容では意味がありません。健康的な労働環境を整えるためにも、無理のない範囲で自分の実力を出し切れるような目標がベストです。