2020年11月09日
カテゴリ:総務
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ワーケーションとは?
新しい働き方として注目されるワーケーションとは、仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた言葉で、リゾート地などで休暇を取りながら働くことです。
政府の働き方改革推進に加え、新型コロナウィルスの感染拡大で、日本でも会社に行かずに働ける仕組みが広がりを見せています。新しい働き方の中でもワーケーションは、より従業員のワークライフバランスに配慮した働き方とも言えるでしょう。
テレワークとの違い
ワーケーションは、テレワークのように単にリモートで仕事をすることではなく、旅行や休暇中に仕事をすることを指します。
技術革新の後押しもあってテレワークが広がり、昨今では会社に出社しなければならないという考え方が変化しています。その中で、従業員の働きやすさがよりフォーカスされ、ワーケーションという勤務スタイルも認められるようになりました。
ワーケーションのメリット5つ
ワーケーションを取り入れることで、従業員はもちろん企業にもさまざまなメリットがあります。旅行先での仕事が認められることで、従業員のワークスタイルの選択肢が広がりましたが、企業にとってもメリットがあります。具体的なメリットを5つに分けて解説します。
ワーケーションのメリット1:従業員のワークライフバランスを向上させることが可能
ワーケーションは従業員のワークライフバランスを向上させることで、モチベーションアップや、業務に集中しやすい環境の提供にも繋がります。休暇と仕事を組み合わせることで長期の旅行も可能となり、従業員がリフレッシュする機会を十分に与えることができます。
また、自宅やサテライトオフィスなどは、必ずしも集中できる環境とはいえず、従業員が働きやすい環境を選べるという点でもメリットがあります。
ワーケーションのメリット2:従業員の福利厚生を充実させることが可能
福利厚生が充実することで従業員のエンゲージメントが向上し、離職率低下はもちろん、優秀な人材の確保にも繋がります。
長期の旅行を計画しやすくなることで、有給休暇の取得を促す効果も望めます。結果として従業員の満足度は高まり、会社への愛着が高まるとともに、従業員全体の業務練度も向上していきます。
また福利厚生の充実は他社との差別化を図ることができ、従業員の採用時にも大きなPRとなり、優秀な人材が集まりやすくなります。
ワーケーションのメリット3:新たな働き方を提示できる
ワーケーションでは、従業員がプライベートに合わせた働き方を選択できます。例えば、家族旅行と組み合わせれば、午前中は仕事をして、午後は家族と合流して旅行を楽しむことなどができます。
これまでのように仕事とプライベートで明確な線引きをせず、境界線を曖昧にすることで、双方を重視する新しい働き方となり、従業員はこれまで実現できなかった充実したプライベートを体験することができます。
ワーケーションのメリット4:社会貢献になる
新型コロナウィルスの感染拡大で、観光地の景気の落ち込みが深刻化している昨今、ワーケーションは社会的にも求められている働き方です。例えば、ワーケーションと地域観光の活性化を上手く繋ぎ合わせたリゾート地として、和歌山県白浜町が挙げられます。
白浜町は企業と協力し、ワーケーションサイト南紀白浜と呼ばれるワーキングスペースを設置し、ワーケーションで訪れやすい環境を整えながら、地域への誘客を図っています。
ワーケーションのメリット5:コスト削減できる
テレワークでも共通してあげられるメリットですが、従業員が会社以外の場所で働くことで、フリーアドレスを進めることができ、オフィスの省スペース化が可能になります。
また、企業が従業員に支払っていた交通費も削減できると、削減された経費の一部をワーケーションをする上での手当として支給することもでき、従業員満足度の向上を図ることができます。
ワーケーションの課題点
ワーケーション導入には解決すべき課題点やデメリットもあります。ここまでメリットを5つに分けて解説しましたが、業務とプライベートの境界線が曖昧になるワーケーションは、感覚的にも生産性や平等性などの観点から懸念を持たれがちです。
ここでは、ワーケーションを導入する上での課題を確認し、自社の状況と照らし合わせながら、導入が可能かを検討しましょう。
生産性が落ちる可能性がある
長期的なワーケーションは反って生産性を落とす可能性があります。これはテレワークにおける問題でもあり、直接コミュニケーションが取れない期間が長く続くと、できる仕事が狭まっていく傾向が高いためです。
どうしても営業先に足を運ばなければならない、会社で確認することがあるなど、モニター越しの映像や文字だけでは完結できない仕事が多い企業ほど、テレワークやワーケーション導入は生産性の低下が懸念されます。
仕事と旅行のメリハリをつけられなくなる
仕事とプライベートの境界線が曖昧になることを新しい働き方として提示しているものの、それ自体がデメリットになることもあります。ワーケーションは比較的自由度の高い働き方のため、従業員によってはうまくメリハリを付けられない場合があります。
業務時間中でありながら観光に気持ちが取られてしまうことや、業務時間外に仕事を続けてしまうこともあり、勤怠管理の観点からも問題が発生することがあります。
ワーケーションを導入する際の注意点3つ
社会的にも導入が求められているワーケーションも、課題を整理した上で導入する必要があります。
自社でワーケーションの導入を検討する場合、課題を克服するための3つの注意点があります。従業員はもちろん、企業側もメリットが享受できるように注意点を確認し、導入時の課題をクリアにしておきましょう。
ワーケーションを導入する際の注意点1:対象者・対象時期等のルールづくり
ワーケーションを導入する際は、社内で不公平感が生じないルール作りが大切です。
営業職や店舗従業員など、どうしても現場を離れられない職種や部署もあり、社内で取り入れられる部署や従業員だけにワーケーションを推進するのは不公平と感じる従業員もいます。
ワーケーションに向かない部署の従業員への理解はもちろん、待遇改善など平等性の確保が大切です。
ワーケーションを導入する際の注意点2:就業規則の作成
既存の就業規則でワーケーションを導入する場合は、矛盾が発生することも多いため、規則の再確認が必要です。例えば、労働時間の確認方法やワーケーションを取得した際の労働時間、旅行先で発生した費用をどこまで企業が負担するかなどを、事前に決めておかなければなりません。
ワーケーションは限られた部署が対象となることも多く、就業規則の策定はもちろん、正しく運用できるよう説明会などを開催し、全従業員への周知に努めることも大切です。
ワーケーションを導入する際の注意点3:管理・監督方法
ワーケーションでは、仕事と旅行の境界線が曖昧になってしまいますので、労働時間はもちろん、成果の管理や監督方法も明確にしておく必要があります。
これはテレワークにおいても同様に注意すべき点ですが、直接コミュニケーションを取ることができない状態では、出勤時間の確認が曖昧になり、評価は成果評価に偏ってしまいます。
従業員のモチベーションを保つためにも、出退勤を正確に管理し平等に評価できる仕組みが必要です。
ワーケーションを企業に取り入れるために便利なシステムとは?
ワーケーションにおける課題をクリアにするためには、WorkVisionのテレワーク導入ソリューションの使用がおすすめです。
会社に出勤せずに業務を円滑に進めるための勤怠管理はもちろん、懸念となるコミュニケーション対策まで、テレワークはもちろんワーケーションの導入には、ICT環境構築が不可欠です。安心できるテレワーク環境を整えるために、専用のシステム導入を検討しましょう。
ワーケーションの働き方を取り入れよう
従業員のワークライフバランスを向上できるだけでなく、企業にもメリットがあるワーケーションは、社会的にも導入が求められている制度といえます。
WorkVisionのソリューションは、様々な課題を解決し、スムーズなワーケーション環境を実現します。詳細はリンクを確認してください。
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